ニイハウ島が売却された時の条件とは?

この記事は2016年6月26日に投稿された記事の改訂版です。

Aloha,

早いもので、6月も最後の日曜日で2016年もあと残り半分ですね。

年初に2016年の目標を立てた方も多くいらっしゃると思いますが、順調に進捗していますでしょうか?

カウアイ島から望むニイハウ島

私もショップを開業という目標まではたどり着きましたが、まだまだまだまだ改善しなければいけない点があるので、しばらくは週休1日で実店舗・ネットショップ運営・自己研鑽・私生活とで効率的な時間配分ができるよう日々試行錯誤しているところです。

今日はニイハウ島がハワイ王国から、シンクレア・ファミリーに売却された当時のことをできる限り正しく書きたいと思います。

まず、今日では多くの方がインターネットで情報を検索する際にWikipediaを利用されると思いますが、Wikipediaに記述されている内容を100%信頼しないほうがいいですよ。
特に日本語版のWikipediaは記事を書く人、修正する人、参照する人が日本人なので日本国内の記事に関しては、多くの目に触れて相互チェックの仕組みが働くと思いますが、同じ内容の外国外国語で書かれた記事に比べて、圧倒的に内容が薄く、かつ誤った記述と思われる内容が放置されていることをよく目にします。
理由は、Wikipediaは誰でも登録すれば編集することができるので、根拠のない誤ったことを記述しても他の誰かが、訂正するまでそのままの状態が残っている可能性があるためです。
私のWikipediaの使い方は、本文はざっと読むだけでページの一番最後にある「外部リンンク」の項目から、信頼できそうな情報ソースを確認するようにしています。

なぜかというと日本語で記述されているニイハウ島の情報がとても限られていて、根拠不明な情報が誤ってコピーされて広まっている気がするからです。

ニイハウ島を日本語のWikipediaで検索すると、シンクレア夫人がカメハメハ5世からピアノ1台と 10,000ドルで、ニイハウ島を島民付きで買い取った。」との記述があります。続いて、この記述が正しい情報源に基づいて記述されているか確認しようとして「外部リンク」に記述されている”ニイハウ文化遺産財団”のページを参照してみても「ニイハウ島が1864年に購入された。」としかありません。なので、私の中では、「ピアノ1台 10,000ドルで、ニイハウ島を島民付きで買い取った。」の部分は、何を根拠にしているんだろうか?ハワイ大学でハワイの歴史を学んだ際には、歴史上ハワイでの奴隷制度は、ほんの少数の人だけだったはずだし?と疑問が湧いたので、手元にある”NIIHAU The Traditions of an Hawaiian Island”(英語版)を紐解いてみました。ニイハウ島の歴史のページをよく読んでみると、「ニイハウ島は1864年にカメハメハ5世から、ジェームス・マクハッチッソン・シンクレアとフランセス・シンクレアに売却された。」との書類の記述が、ハワイ州土地・天然資源管理局(DLNR)出典の書類のコピーと共にありました。

しかしながら、ピアノ1台との記述はどこにもなかったので、この部分に関しては、疑問符がついたままです。

さらに、本文をよく読んでみると土地の譲渡証明書と共に、カメハメハ5世がシンクレア・ファミリーに対して出した声明の記述があり「島民はあなたのもだ、そして、あなたが新しい島の長だ。島民たちの小さな区画に食物を植える権利・彼らが家を建て住む土地・薪を収集すること・そして、近隣の海で漁業を営む権利を侵害しないのであれば、彼ら島民はハワイ王国の法と習慣に則って治められる。」とあります。

当時のハワイの習慣では、ほとんどの住民は、当時のハワイ王国の土地(クラウン・ランド)に住んでいて、土地に住む住民は土地を治めるアリイや、コノヒキが気に入らなければよその土地から簡単に移り住むことができました。

今日の例に例えると、”自分の勤める会社が別の会社に買収された際、居心地よければそのまま勤めるし、新しい企業文化になじまなければ転職する”ということに近いかと思います。

島民たちは、”奴隷のように人身売買されたのではない”という点がクリアになりました。あと、島の売却条件にピアノがあったというのも確認出来ませんでした。

ハワイで土地の私有が認められるようになったのは、ハワイに西洋の資本主義思想が持ち込まれた後に行われたマヘレ(Mahele)以降のことなのですが、この内容に関しては、何冊も本も出ているのでご興味ある方は、調べてきてくださいね。個人的にはかなり悲しい話しです。

将来的には、このBlogで説明するかもしれませんが、ハワイアンの土地に対する考え方や時代背景などを十分に説明しないと、中途半端な説明になってしまうため私の知識と作文能力で正しく伝えられるか自信がないので、将来の宿題にしたいと思います。

週末のお忙しい時間にわざわざblogを読んでいただいてありがとうございました。

出典:NIIHAU The Traditions of Hawaiian Island Mutual Publishing, LLC

ニイハウ遺産財団

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